昔ながらの製法を守りながら生産されている栃木レザーは、兵庫県の姫路レザーと並び称されるほどの、日本最高峰の革として有名です。
この記事では、栃木レザーとはどんな革なのか、その特徴について解説していきます。

栃木レザーについて

栃木レザーとは、1937年創業の「栃木皮革株式会社」に端を発するレザーメーカー「栃木レザー株式会社」が製造する皮革のことです。

日本には、原料の仕入れからなめして製品化するまでの工程をすべて自社で行うタンナーは、栃木レザーを含めても数えるほどしかありません。

栃木レザーが多くの人を魅了している理由は、そのなめし技術です。

良い革製品は、使い込むほどに味わいが出てくるものですが、栃木レザーには、まさにその言葉がぴったり当てはまります。

栃木レザーは伝統製法と試行錯誤の産物

栃木レザーは、創業時から受け継がれてきた伝統的なやり方で革を作り出しています。その工程数はなんと20以上。

職人の手仕事だけではなく、機械も使用してなめしていきますが、革ができあがるまでに約6ヶ月かかるそうです。

先ほど触れた栃木レザーの魅力である「使い込むほどににじみ出る味わい」ですが、この変化の源は、なめす際に使われている植物由来のタンニンと、手間ひまを惜しまない、時間をかける仕上げだといわれています。


また、栃木レザーの職人が持つ染色技術も注目に値します。職人の繊細な染色技術が、丈夫であるにもかかわらずスムーズで、使い込むごとに絶妙な色に変化する革を作り上げているのです。

栃木レザーで使用されているヌメ革は、元々ひじょうに硬く、商品化することが難しかったそうです。

しかし、長年受け継がれてきたオリジナルの製法と試行錯誤はその常識を覆しました。

こうして多くの人々に愛される栃木レザーは生まれたのです。

栃木レザーの品質を決めるベジタブルタンニンなめしとは

栃木レザーは20以上の工程をとおして作られるというお話をしました。

その中で非常に重要な工程とされているのが「ベジタブルタンニンなめし」の工程です。

牛の皮を、ミモザという樹木の植物タンニン溶液につけこんでなめしていきます。

この工程を経た牛の皮は、ここで牛革といえる状態に生まれ変わります。

栃木レザーは地球にもやさしい

皮をなめすには大量の水を使用します。現在、栃木レザーでは1日に約900トンの水を使用しているそうです。

実は栃木レザーの敷地内には川が流れていて、その昔はこの川で皮を洗っていたこともあるようです。

現在は、なめしに使用した汚れた水も排水設備により完全にろ過しています。

ろ過したあとには不純物が残りますが、これは土壌改良材として使用できるそうです。

栃木レザーは、エコでとても地球にやさしいのです。

duende栃木レザーの商品

ラウンドファスナー長財布
13,200円(税込)

フラグメントケース
7,700円(税込)

名刺入れ
8,910円(税込)

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